ひもじいもののかいたもの

ひもじいものが日々の生活であったことを記録してみる、ただそれだけのこと。

関東圏だけ!?ちくわぶから学んだ先入観

ちくわぶって、関東圏限定のマイナー食材だったの!?

意外や意外すぎ、常識が覆されて衝撃を受けている現状でございます。

東京に住んでいると、どこの店にでもある食材ちくわぶ

コンビニのおでんにも当然入っている。

今の時期なんかは、ちくわぶ大盛況シーズンでありますわね。

もう、どこに行っても当たり前に置いてあるので、当たり前におでんの具として普及しているモノだと思い込んでいた!

でもこいつ、関東圏限定の認知率だったのだ!

 抱えていた疑問

そんなこととは知らず、有名であるはずのちくわぶを、自分は子供の頃に食べた記憶が全く無かった

なんでだろう、こんな知名度の高いものなのに食べた事がなかったなんて可笑しいな…。

自身の認識の狭さと、少数派に居るという不安を感じてしまった。

たかがおでんの具だけど、それほどの威力はあった。

自分の視野が狭かったのか?

どこか心に引っかかるような記憶を持ちながらも、この数年間ちくわぶと共に過ごしてきた。

ちくわぶの正体

本日、はてなブックマークを何気なく見ていたら、こんな記事を見つけた。

anond.hatelabo.jp

え?

関東人はマヌケ

なんで?スーパーでもコンビニでも、どこでもあるじゃん?

でも、「上京して初めて食べた」って俺と境遇似てるなぁ…。

 

以前から気になっていた部分と今回の疑問が生まれ、ちくわぶについて調べてみる。

ちくわぶ竹輪麩)は、小麦粉を加えてこねた物を素材とし、成形して茹であげた食材である。

元々は東京ローカルの食材で、全国的には「ちくわぶ」という存在すら知らない人が多かった。

出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%81%A1%E3%81%8F%E3%82%8F%E3%81%B6

 

まじかwww

ちくわぶって、ローカル食材だったかwww

子供の頃に食べた記憶が無い

これでは当然である、

自分は東京生まれでは無いのだから。

多数派と記憶の捏造

記憶を掘り返すとこんな話になる。

自分は東北地方から数年前に上京してきたのだが、東京に来て「おでん」を食べたときに切っ掛けはやってきた。

 

知人とおでんパーティーだかをしたときに、見慣れない具材をみつけた。

見たところ太いナルトである。

穴も空いているので、最初はきりたんぽの出来損ないだと思った。

 

知人「ちくわぶ、俺好きなんだよねーw」

 

俺「『ちくわぶ…?』あぁw『ちくわ』の事ねw俺もおでんって言ったらこいつが好きかな」

 

聞き間違いだと思っていた。

当然「ちくわ」だと思って食べてしまった。

 

だが違った!

 

そこに、感じられるはずの魚介の旨味

ぷりっとした弾力感は……

 

無かった!

 

ねっとりとした謎の粘着感と、中途半端に水分を含んだ弾力性のある物体が口の中で溶け出していた。

 

俺「ふぉぬぅぉ!?ぬぅなんあ゛ぁぁ!これはぁぁあっ??」

 

それがちくわぶとの出会いだった。

 

知人「なんだ?ってw ちくわぶだろw」

 

俺「さっきからちくわぶ?』って言ってるけど、こんなの食べた事無いぞ!『ちくわ』なら魚のすり身でしょうに?」

 

知人「ちくわぶ知らんのかw?おでんって言ったらどこにでもあるだろうw」

 

何かがおかしい…。

 

こんな食べ物は知らないぞ?

そりゃぁ、昔からおでんというモノを食べては来たが、こんな異形の存在は口にしたことがないし見た事も無い…。

しかし、ちくわぶの存在をさも当然の如く知らされるので、

 

自分が世間知らずだったのか?

 

という認識で終わってしまった。

 

それからというもの、スーパーでもコンビニでもどこに行っても、ちくわぶの存在を日常的に目にする事になる。

おでん=ちくわぶ

こんな式がいつの間にか出来ていたのであった。

どうしてこうなった?

この問題解決が出来なかった要因は、周囲の環境が堂々としすぎていた事だろう。

未知の文化を当然の事実だと思い込んでいた自分が、地元の家族や友人にもちくわぶの質問をしなかったことがある。

当たり前の事なのだから、あえて聞くことも意識しなかったのだろう。

 

しかし今日、先ほどの記事を見つけ衝撃を受けた勢いで、福島と新潟の友人に聞いてみた。

 

返答は…。

 

ちくわぶ?なにそれ?」

 

「ちくわじゃなくて?」

 

「コンビニおでんに、そんな変なの入って無いでしょw」

 

「東京ってそんなもん売ってんのかよwww未知の食いもんだなwww」

 

数年前の自分と全く同じ意見である!

上京してからの不快感というか、引っかかったモノが完全にとれた。

全国規模で見れば、ちくわぶの存在などはご当地食材なのだと。

 

東京にあるものなんだから、全国的なモノに違いない!

 

という洗脳に近い先入観を持ってしまった自分が悔しい。 

周囲の環境によって、ここまで思い込みをしてしまうのか…。

井の中の蛙」という例えがピッタリの経験をしてたというわけ。 

見える範囲が絶対じゃ無い

これは、反面良い勉強になった。

周囲による影響は、今回のちくわぶに限った話では無いよね。

こうやって日常生活過ごしていても、思い込みによって独自の文化を過ごしているか気付いてない部分が沢山あるんじゃないかな。

 

世の中に当たり前なんか無い、視野を広げたら答えは違ったなんてことが今回起きた。

声の大きな少数派に押されてしまっても本質を把握していれば、自我を見失わないで生きていけるはず。 

 

答えのある遠くを見渡せるように、日頃から目を鍛えないといけないんだなぁ。

ありがとう「ちくわぶ

君からこんなに学べるとは思わなかったよ。

 

今日からの呼び名は「きりたんぽの出来損ない」から、

「煮込んだらうまい棒にグレードアップ

させてもらおう!

 

 

でもねでもね?

自分がおでんに入れるなら

やっぱり「ちくわ」の方が良いやw